「故郷を応援したい」を東京で叶える「ネオ県人会」が続々発足中
内閣による「まち・ひと・仕事創生本部」が発足し、ますます地方創生の動きが高まっています。
その動きは地方での活動だけにとどまらず、「ジモトに住んではいないけど、生まれ育った地域をもっと盛り上げたい!」という20〜30代の若い世代にも広がっています。
さらに「ネオ県人会」と呼ばれる新しい世代の県人会の発足が急速に広まっているんです。
8月24日に東京で開催されたイベント『出身地Day 夏の交流会2015 ~あらためて東京で出身地について語ろう~』も、その流れを受けて大きく発展しようとしています。
「いつでも国をかえるのは地方」離れて暮らす私たちができること。
日本財団CANPANプロジェクトが主催する今回のイベントは、「出身地である地元を応援したい!」「今は離れて暮らしているけど、小さい頃から慣れ親しんだ地域に恩返ししたい!」という思いをもった「出身者」が集まって、同じ都道府県の人と熱く語る場として、2013年1月から続いています。
今回はイベントが始まって以来初の47都道府県全ての出身者が揃い、またスペシャルゲスト・トークとして石破茂地方創生担当大臣が登壇するなど、地方創生に向けた力の入りも感じられました。
石破大臣は、鉄道好きとしてJR九州のクルーズトレイン「ななつ星」に乗車した体験を挙げ、「地方活性化は地域への自信と誇り、そして愛情があってこそだ」と話されました。
「いつでも国をかえるのは地方だ」という締めの言葉は、地方を愛する参加者の胸にぐっと響いたはずです。
東京から地方を盛り上げる!各都道府県で広がる「ネオ県人会」の輪
今回のイベントでは、各都道府県のネオ県人会の中でも積極的に活動する5団体がプレゼンテーションを行いました。20〜30代の若い世代を中心に、東京にいながらもっとジモトについて考え、ジモトが抱える課題について支援できないかという思いを持って活動をしています。
【登壇したネオ県人会】
石川県の同郷フェスティバルでは9/26に石川県の26蔵26銘柄、すべてのひやおろしを銀座に取り揃えた「日本酒ものがたり」を開催予定。
Facebookなどを通じてイベントの募集を募り、東京で石川県のご当地日本酒を味わってもらおうという企画です。若いメンバーが企画からポスターデザインまで積極的に関わって運営を行っています。
大分県のNPO法人「大分人祭り」では、東京で大分県人を集めた交流会「とり天ミーティング」を定期的に開催しています。
また東京都内で大分県の物産を扱うイベントなどが開催される際は、Facebook等でボランティアを募り、「なんらかの形で大分県のためになることをやってみたい」というメンバーにジモトに関わる機会を提供します。
ほとんどのネオ県人会は「県人会」と名前がついていますが、出身者でなくてもその地域に興味がある人は参加することができます。従来の県人会よりも、より開かれたグループとして地域の魅力を発信するハブとしての役割を担っています。
参加者の中には、これからジモトの県人会を発足させたいという方が、ネオ県人会を始めるためのノウハウなどを興味深々に聞いていました。これから各地で若い世代による県人会の発足が期待されます。
東京のど真ん中で47都道府県が一同に集まるイベントでは、終始話題が絶えませんでした。同郷同士が集うこと、地域を愛する人の熱量の大きさに驚かされ、3時間のイベントもあっという間に感じるほどでした。
今後ますます活気付くであろうネオ県人会、そして地域活性に向けて奮闘する方々の活動にこれからも目が離せません。
【ネオ県人会一覧】
◆株式会社DKdo(北海道)
◆在京青森わげもの会
◆NPO法人 あおもり若者プロジェクト クリエイト
◆岩手×東京会議
◆NPO法人wiz
◆WE LOVE AKITA
◆NEO県人会準備委員会(宮城)
◆ヤマガタ未来ラボ
◆ツナグ茨城(若手茨城人交流会)
◆とちぎDAY@東京
◆群馬県民の日InTokyo実行委員会
◆東京グンマー会議
◆フェイスブック新潟県人会
◆信州若者1000人会議(長野)
◆富山県出身首都圏若者ネットワークacoico
◆同郷フェスティバル(石川)
◆静岡県人会
◆東京在住滋賀県人会
◆nextひろしま
◆とりくみ(鳥取)
◆鳥取ファンを増やす会@東京(鳥取)
◆ごっつお倶楽部(島根)
◆HIP – Home Island Project(四国)
◆在京若手長崎県人会 しんかめ
◆大分県人会インターナショナル
◆NPO法人大分人祭り
(日本財団CANPANより)
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